もともとコロナ中でも建築材料演習が実施できるように、小片ブロックを大量に積み上げつつ、施工性や構造体としての特性を理解するための勝負ができないかなと思って検討した企画でしたが、無事、対面で開催できてよかったです。
うちのTAさんにも事前にスタディしてもらい、当日も弾力的に動いてもらい感謝です!
以下、モルタルレゴライクブロックのコンペの概要と結果報告です。
ルール:
試験体の準備について
- 各班は、レゴ風ブロック型枠9セットを用い、モルタルブロックを作成する。ここかあら2ポッチのブロック40個と1ポッチのブロック40個が取れる。型枠は繊細なのとブロックを積層させるときに精度が問われるのでモルタルの流動性だけでなく、ブリーディングが多すぎると積層できなくなる。コンクリート工事や調合の性質をよく学習して調合を決定すること。
- 調合は、各班の自由とするがモルタルでなければならない。また、脱型は翌日昼休み時間とする。打ち込みから脱型までの期間中は操作することができない。
- 養生は、28日間、20℃水中養生とする。
レゴライクブロックで作る構造体について
できあがったブロックを用いて、構造体を作成する。このとき、できあがったブロックを、実験室もしくは実験棟周辺の屋外に移動させ,1時間以内に構造体を完成させる。また,構造体に対して,以下の評価ポイントを与える。
- 構造体の高さポイントH(cm):例:高さ15センチだったら15ポイント ※ただし,15分以上自立しなければならない
- 構造体の上に重さ1kg程度の底面50mm,高さ100mmの円柱塊をN個おけると,高さポイントHXNとなってポイントがN倍になる。おもりは おいた後1分以上自立しないといけない
- 小さいブロック1個を用いて、圧縮強度を測定し,強度Y Mpaに対してYポイント与える。
- 各班でHXN+Yポイントの合計値を競う
- 脱型後、一週間後の演習にて、仮組や目地接着剤の利用を検討する。
- 脱型後、二週間後の演習にて、本組みとポイント測定用の試験を実施する。一週目の仮組みと二週目本組みの間は、各班で自由に持ち帰って検討してもよい。
みなさん、お疲れさまでした。
もともと北大建築材料学研究室はコンクリートブロックも取り扱ってきましたので、その伝統と学生のアクティブラーニングを組み合わせたような演習ができてよかったです。